弁当とピントー
アジアンショップや雑貨屋で見かけるようになったタイ製ステンレスの重ねるタイプの持ち運び用容器。タイ語でも弁当に近い発音でปินโต(ピントー)と言います。ただ日本語で「弁当」は中身が入っていてこそですが、タイ語ですとこの容器そのものを指しますから、空っぽでもピントー。弁当と弁当箱を兼ねたのがピントーです。日本の弁当が語源という説もあるそうですが、沖縄語のビントーからじゃないかという説もあるようです。じゃあタイでこの形のピントーが一般的に使われているかというと、バンコクの会社員がこれを持ってバスに乗っている姿なんて見たことないです。どこでも食堂があって気楽に食べられますからね。
ただ、タイの庶民の家やアパートはキッチンがない場合が多いですし、料理している時間のない人もバンコクでは多いですから外食と共に持ち帰りも盛ん。ไส่ถุง(サイ・トゥン=袋に入れて)と注文したらスープでもおかずでもご飯でも麺でも何でもビニール袋に入れてもらえます。写真はバーン・チェリーのお持ち帰り用トムヤムクンですが、こんな具合。でも実は、テイクアウトご希望の方は、ゴミ減量のためピントーをご持参いただけるとありがたいです。こちら、スープもこぼれない優れモノです。もちろんタッパーでもいいんですけど。
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