パクチーの根の一口解説
検索キーワードの中に「パクチーの根」というのが複数ありました。パクチーはすっかり有名になって、英語名のコリアンダーにしなくても通じるようになったのは喜ばしい限りです。が、どうせなら根の重要性も知っていただけるとパクチーにとっても本望だと思います。パクチーは、このバンコク郊外の市場で撮った写真のように根っこ付きで売られます。葉はじきにしなびてしまい、ムダになることも少なくありませんが、そんな時でも根っこは丈夫。ありがたく活用させていただきます。実のところ、タイ料理で必要なのは根っこの方で、葉はおまけみたいなもの、といってもいいかもしれません。
根の使い道はスープストックに入れる、スープ類に入れる。パクチーの根が入ったままのトムヤムが運ばれることもあると思いますが、ダシのひとつなのでムリして食べることはありません。スープ以外では、「ヤム」というサラダ類に根っこを潰して使います。パクチーの根と唐辛子とニンニクをポクポクとクロックとサークでしっかり潰し、ナムプラーとレモンで好みの味に整えて、焼いた肉でもシーフードでも春雨でも、ミックスした具でも何でも、好きな具をタマネギやセロリやキュウリなどと一緒にこのドレッシングで和えます。今の季節なら焼きナスにこのドレッシングをかけても美味。油を使わないしダイエットにもよろしいと思います。ついでにタイ語で根のことは「ラーク」。パクチーの根は「ラーク パクチー」となります。
関連記事