アパートの脇のミニマーケット

 タイから国外追放されてラオスの首都ビエンチャンに住んでいる友人がいます。その彼の住むアパートの入り口に写真の美味しそうな八百屋さんがありました。ラオスの便利なところはタイ語が通じることで、これがベトナム、カンボジアよりも足が向いてしまう理由になっています。ただし相手から返ってくるのがラオス語だと、ごく簡単な事以外は分らないのは難点ではあります。ちなみにバーン・チェリーのスタッフは全員ラオス語ネイティブですから、ここで慣れるとラオスの旅に便利…かもしれません。
 こういう小さなお店がアパートの脇にあって、できればその場で野菜を炒めてくれるようになっていたらキッチンは要らないですね。朝はおかゆかパトンコー(ドーナツ)を店の隅で作ってくれて、夕方は好みの野菜を3つ、4つ選んだらオイスターソースでニンニクと唐辛子をきかせてチャチャと炒めてご飯にかけてくれる。ニガウリのスープがあったら完璧。雑談しながらその場で食べてもいいし、お皿ごと部屋に持ち帰りもOK。と、かゆいところに手の届く食生活だったバンコク時代を懐かしんでいたのですが、西側体制まっしぐらだったわけではないラオスでは、そこまでの商売気がありません。きれいなお姉さんが鼻歌でも口ずさみそうな風情で野菜の下ごしらえしながらの店番。次に行った時にコンビニのレジに立ってないとも限らないな、と思ってしまいましたが。  


2009年09月25日 Posted by namfon at 08:28Comments(0)タイの旅

10日の旅で3人の日本経験者に会う

 タイを旅していると「日本に行っていた」とか「日本に住んでいる」という人に結構会います。そういえば昔、バンコクに住んでいた時、ランチによく通っていた職場付近のインド料理の大衆食堂で「日本に行ってたんだ」というパキスタン人や中東の男性に話しかけられることがあって「日本に旅行に行くなんてお金持ちなんだな、そうも見えないけど…」などと不思議に思ったのですが、後になって考えると、当時が日本への出稼ぎのピークで、母国への帰り道にバンコクに寄っていたわけです。
 今回はタイのノンカイからラオスのビエンチャンに行く定期バスのターミナルで「一緒にタクシーに乗りましょう」とタイ人女性に声をかけられました。日本在住で、遊びに来たということ。ラオスから戻ってタイの田舎町でトクトクに乗っていたら、後ろから来たトクトクの運転手が「日本人かい、僕も日本にいたんだあああ」と大きな声で話しかけて来ました。次は別の田舎町からラオスのパクセーへの国際バスに乗って国境でパスポートチェックを受ける時。「日本人と結婚していたけど離婚して戻って、ラオスにビジネスチャンスがあるからと友達から聞いてタイマッサージ店を経営している」というタイ人女性。パクセーで食事に誘ったら「そんな無駄使いしない方がいいよ、ウチで食べて」とごちそうになったのが写真のランチです。ソムタムとタイの東北地方のソーセージと缶詰の魚ともち米。その彼女のお父さんが「タイ語のできる日本人だああ」と出入りのラオス人に片っ端から声かけていましたが、彼はラオス語ができないのでちょっとストレスためているようでした。  


2009年07月25日 Posted by namfon at 17:53Comments(0)タイの旅

メコン川の魚を炭火焼きでラオビールと

 沈もうとする夕陽の色を映すメコン川に子どもたちが小さなボートを漕ぎ出す光景も、それを見ながら川辺のレストランで飲んだラオビールの味も忘れられず、でもいつの間にか10数年も過ぎてしまいました。日本に戻って友達にそのメコン川の様子を話すと「じゃ、見に行こう」ということになって、友人たちと珍しくグループ旅行をしました。バンコクでレンタカーを借りてラオスとの国境を目指して東北地方を移動。メコン川の国境を越える予定でいたのに、現地に着いたら「選挙だから国境は閉めている」と言われてしまいました。しょうがなくタイ側から出ているボートに乗って夕陽を仰いだのですが、ラオス側からの色にはかないませんでした。
 あれから10年以上。今回はラオスに入ることができました。でも乾季のせいか、メコンの水量はボートを出すには貧弱。その後、中国のダムのせいで下流のタイ・ラオスが影響を受けているというニュースを聞きました。あの頃の川辺のレストランも様変わり。東南アジアの国々におけるこれだけの期間のもつ意味は、先進国と同じであるはずがない。そりゃあ、分っているけど…。あの頃、雑貨屋の棚にあった瓶入りラオビールは容量が違っていたりだったけど今回は均一でした。でもメコンの魚は店頭の炭火で焼かれていて、大変美味でした。すでに、また行きたくなっています。  


2009年07月17日 Posted by namfon at 23:44Comments(0)タイの旅