賄い料理にしておくにはもったいない

週に2回の更新を目指していたのにこんなにご無沙汰してしまいました。こんなはずじゃなかったんですが、仕事が珍しく忙しくて更新の余裕がありませんでした。時間がたってもバーン・チェリーのメニューは変わり映えしないんですよね。季節のメニューを加えるとか、スタッフが一時帰国のタイから戻るとたいていいろいろなお土産があるのですから、それを使って1日限りのスペシャルメニューを提供するとか、何か工夫すればいいのに、と私は思うのですが、経営者じゃないし…みたいな。でも言い訳させてもらうと、メニューにないものもしょっちゅう作っているのです。写真もそうで、こちらขนมจีน(カノム・ジン)です。カノムはお菓子、ジンは中国なので直訳すると中国のお菓子という意味。タイだと路上料理の定番です。テーブルと椅子がなくても、そのへんにちょっと腰掛けて食べたり、田舎の市場の食堂なんかにも必ずあります。簡単に言うと米の細麺にスープをかけて生野菜をたっぷり載せて食べるもの。
 かけ汁の種類はいろいろでグリーンカレーをかけてもいいんですが、私は魚をつぶしてกระชาย(グラチャーイ)というショウガみたいな香辛料をたっぷり入れたスパイシーなのが一番好きです。タイ人が集まるパーティーでもたいていカノム・ジンは用意されます。なぜかというと、日本でいう細く長く生きると同じ発想で、おめでたい時の料理だからです。麺を日本のソーメンで代用しても全然問題ないですから作りやすいんですね。多めに作って友達に分けてもいいので、それぞれ特徴あるカノム・ジンをおすそ分けしていただくことはよくあります。チェリーでもグループで予約のある時などお作りしていますよ。生のモヤシとバジルとキャベツをたくさん載せてお召し上がり下さい。  


2008年09月26日 Posted by namfon at 22:10Comments(9)バーン・チェリー

政治はいずこも不透明

首相の退陣を求めて大規模デモのタイ。デモもないのに辞任の日本。なんだかどっちもどっちのような気がしないでもありませんが、治安上の問題が大きいのは前者のようで、タイ旅行は大丈夫か、という問合せをいただいたりもしています。私に聞かれても分かりませんので、あくまで経験上からの推察のみですけど、旅行者が直接この件で危険にさらされるようなことはないように感じます。私が滞在中に1度クーデターがありました。アルバイトが終わって遅い時間に戻る時、やけに道路が空いていると思ったらクーデターということが翌日に分かりました。
 軍がデモの人々に発砲して死傷者が出た1992年の事件の時は、ちょうどテレビを修理中で状況が分からず、修理店にテレビを取りに行く時にいつもの混雑がなくて不気味でした。急いでテレビをつけましたが報道統制されてました。それで様子を見に行きたいと言って周囲の大反対にあいました。ちょうど日本への一時帰国のチケットを買ってあったのですが、そんな時に飛行機に乗るのは気が進まずキャンセルしようと問い合せたらキャンセル料が高額なんですね。それでもう開き直って乗ったらガラガラで快適快適。横になって寝ちゃいました。機内で観光客が「観光どころじゃなかった」と文句を言っていました。ただ大きな流血の騒ぎはあれ以降ありません。とはいえ、今回も観光は大打撃を受けているそうです。観光立国であることを思うと、行ってあげて下さいと言いたい気もしますが、そこまで言い切れないしで、ご判断はお任せってことにしときましょう。  


2008年09月07日 Posted by namfon at 23:03Comments(2)タイのこと