料理の注文に使えるタイ語

 料理関係のタイ語を少しずつお伝えするのもこのブログの目的なのですが、強力なウイルスに感染して修理に出して以来、タイ語のフォントがきれいに行方不明。それですっかり意気消沈。買ってくるのもバカらしいのでカタカナでいくことにします。タイ語の名前そのままで知られている食材といえばパクチーが代表でしょうか。こちらは人によって好き嫌いが分かれるものの代表でもあるようで、私の知り合いには、バンコクで暮らした50年以上の期間、外食に際してはずーっと「パクチーを入れないで!」を言い続けた日本人女性がいます。タイ旅行の準備としてこのフレーズが絶対に必要という方は「マイ サイ パクチー」を覚えておくと大丈夫です。
 「マイ」は∧という声調なので、毎度のマイではなくて迷子のマイ。形容詞や動詞の前について否定する機能をもつ働き者です。となるとご想像の通り「サイ」は「入れる」です。マイサイをセットで覚えておくといろいろ便利です。甘味が苦手な私はタイではいつも「マイサイ砂糖、マイサイ味の素」と注文するので、時には「じゃあ、何を入れろっていうんだ」と文句を言われたりもしてましたが。あと、辛いのが嫌なら「マイ ペッ(≒辛い)」、「激辛にしてくれ」は「ペッ マーク(≒うんと)」です。そういえばチェリーのお客さんですと逆に「パクチーをたくさん入れて」とリクエストする方が多い。これは「サイ パクチー ユッ(≒たくさん)」です。通じるかな、お試し下さい。  


2009年07月20日 Posted by namfon at 18:56Comments(10)タイ語も楽しい

蒸し暑くてネチネチともち米

蒸し暑い日が続きます。タイ語学習用のCDを聴いていたら「日本とタイの暑さは違う。日本は蒸し暑くて何回シャワーを浴びてもすっきりしない」という意味のくだりがありました。データ的にはタイも蒸し暑いということになっていますが、タイ人にとっては日本の方が上をいくみたいです。皮膚が汗ばんでネチャネチャする感覚はタイ語でเหียว=二ャオと言います。タイ語は中国語と同じく、でも数としてはひとつ多く5つの声調があるので猫の鳴き声の反対の二ャオですね。覚えやすいですから、蒸す日にバーン・チェリーに行ったら、まずは「ニャオ」と言ってみて下さい。通じたらタイ語の素晴らしい才能ありです。
 食べ物の名前でニャオが使われているのは「もち米」です。この言葉のもともとの意味は「粘っこい」ですから、粘っこい米=もち米=ข้าวเหนียว=カーオ・ニャオとなるわけです。カーオはご飯の意味です。タイ語は修飾する言葉がきっちりと後ろに付きます。このへんが英語や、同じ孤立語に属する中国語とも異なるところ。美人は人美、賢人は人賢、タイ料理は料理タイ、日本国は国日本、旨い料理は料理旨い、バカな人は人バカ…キリがないのでこのへんでやめときますが、整然とした順序なわけです。ところでニャオとは言うものの、タイのもち米は日本のほど粘り気がなくて軽くてさっぱりで香り豊か。ですからお餅を作るのには向きませんが主食としては美味しいです。タイの東北や北部ではこのもち米が主食。腹もちが良くてガンガン働けるという説と、腹がいっぱいになって眠くなるという説があります。どっちでしょうか、お試し下さい。
  


2008年07月22日 Posted by namfon at 01:10Comments(0)タイ語も楽しい