蒸し暑くてネチネチともち米

食べ物の名前でニャオが使われているのは「もち米」です。この言葉のもともとの意味は「粘っこい」ですから、粘っこい米=もち米=ข้าวเหนียว=カーオ・ニャオとなるわけです。カーオはご飯の意味です。タイ語は修飾する言葉がきっちりと後ろに付きます。このへんが英語や、同じ孤立語に属する中国語とも異なるところ。美人は人美、賢人は人賢、タイ料理は料理タイ、日本国は国日本、旨い料理は料理旨い、バカな人は人バカ…キリがないのでこのへんでやめときますが、整然とした順序なわけです。ところでニャオとは言うものの、タイのもち米は日本のほど粘り気がなくて軽くてさっぱりで香り豊か。ですからお餅を作るのには向きませんが主食としては美味しいです。タイの東北や北部ではこのもち米が主食。腹もちが良くてガンガン働けるという説と、腹がいっぱいになって眠くなるという説があります。どっちでしょうか、お試し下さい。