空き地に何か植えたくなる

空き地に何か植えたくなるバンコクの中心地にある銀行ビルに浮かび上がる国旗と文字。เราร้กเมืองไทย(ラオ・ラック・ムアンタイ)と書いてあります。「我々はタイを愛する」という意味ですが、そんな固い表現ではなくて「私達はタイが好き」の方がぴったりな感じです。このムアンタイ(タイ国)の部分にอาหารไทย(アハーン・タイ)=「タイ料理」も入れたいくらいに、タイ人はタイ料理を愛しているようです。自分が慣れ親しんだ料理を好むのは当たり前とはいえ、タイの研究家の中には「食べ物ナショナリズム」なんて名付ける人もいるくらいです。だから外国に住んでいてもタイ料理が欲しくて作り、各国でタイ料理が人気になっている理由のひとつになっていると思います。在日タイ人から手作り料理をふるまわれた経験のある人も多いと思います。
 チェリーの周辺のタイ人ですが、さすがに食物への関心の高さは人一倍です。食べられる草を摘んできて米と塩で発酵させた漬物を作ったり、日本人が放置しているので崖を這い回っているカボチャの蕾と茎を見て「ナーンプリック(辛いタレ)つけて食べたら美味しいのに、なんで日本人は食べないんだ」と残念そうな顔をしたり、採った魚で発酵調味料を作ったり。ちょっと空き地があると何か植えるのも好きですね。以前に研修生の通訳である企業にうかがった時に、若いタイ人男性たちがまっ先にした質問は「寮の敷地に少し空き地がありますが、ここでタイの野菜を栽培してもいいですか」というものでした。初日の説明会の緊張した空気が和みましたね。いろいろな国の若者を受け入れている企業の方も、タイ人はたいてい弁当を作っていくと言ってました。節約というより、タイ料理が好きなんだと思います。外国旅行の時はトムヤムクンラーメンを荷物に入れる人もいます。みそ汁がないと…という日本人がまだいるとすれば似ていますね。
 



2008年07月17日 Posted bynamfon at 17:31 │Comments(0)タイ人たち

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