パクチーは表面を繕う?
タイ料理というと“辛い”と一緒にイメージされるのが“ผักชีパクチー”のようで、お客さんの中には「パクチーを入れないで下さい」とおっしゃる方と「パクチーをたくさん入れて下さい」という方が両方いらっしゃいます。このリクエストに答えるのは他より簡単。パクチーの葉っぱは、たいていが料理の上に振りかけるだけだからです。主役にはならないということですね。実は隠れて活躍しているのは根っこの方で、スープストックにもヤムのソースにも潰して使われます。たまにスープの中に根っこらしきものが紛れ込んでいたら、それはパクチーの根です。ですから「パクチーの根を入れないで下さい」というリクエストですと、スープものは難しくなりますね。
タイに長年住んでいてもパクチーが苦手な日本人はいて、いつもいつも「マイ サイ パクチー ナ(パクチー入れないでね)」と頼んでいるのはごくろうさんって感じでした。このパクチーの用途がそのまま諺になっているので紹介します。それはผักชีโรยหน้า(パクチーローイナー)。ローイナーは美味しそうに見せるために表面に振りかけること。それで、表面だけを取り繕うとか、目先だけを飾っているぞ、という時に使います。アイツの仕事ぶりはパクチーローイナーみたいだ、という具合ですね。でもタイ人以外ではあの香りが苦手な人も多いわけですから、そうなると逆の意味にとられかねないような気もします。

タイに長年住んでいてもパクチーが苦手な日本人はいて、いつもいつも「マイ サイ パクチー ナ(パクチー入れないでね)」と頼んでいるのはごくろうさんって感じでした。このパクチーの用途がそのまま諺になっているので紹介します。それはผักชีโรยหน้า(パクチーローイナー)。ローイナーは美味しそうに見せるために表面に振りかけること。それで、表面だけを取り繕うとか、目先だけを飾っているぞ、という時に使います。アイツの仕事ぶりはパクチーローイナーみたいだ、という具合ですね。でもタイ人以外ではあの香りが苦手な人も多いわけですから、そうなると逆の意味にとられかねないような気もします。
