タイ料理の4区分
タイの書店でまさに「4つの地方料理」という本を見つけたので買ってきました。「タイ人は身近で入手できる食材を使うので地方色が豊か」から始まります。北部は海から一番遠いので海魚は使いません。あまり辛みは強くなく、野菜の自然の甘みを利用する。東北地方は川魚や昆虫色も盛んなので匂い消しの意味もあって香草や唐辛子を多用。南部はシーフードを使って辛みが強め。中部は海もあって穀物地帯でもあり食材が豊富で料理も多彩。そんな特徴を頭の隅においてタイ料理店のメニューを見てみると、その店の方針というか得意分野が想像できて、楽しみも一段アップすると思います。ちなみに写真は分類したら中部料理のゲーン・リエン。魚のダシでショウガ味の効いた野菜と香草たっぷりのスープ。日本では作りにくいのが残念です。
2009年06月14日 Posted by namfon at 14:06 │Comments(0) │タイ料理の話
日本人はカレー味がお好き?
日本のカフェにもありそうな白い器。ココナツミルクの入ったカレースープに揚げた麺ですから、薬味を入れてライムを搾ってもやはりちょっとしつこい感じです。辛みも足りない。若い人にはいいのかもしれませんが、しばらくお腹が重たくなりました。日本語のタイ料理本を見ていたら「私の知っている日本人でカーオ・ソーイを嫌いな人はいません」というタイ人の著者のコメントが…。カレー味は確かに日本人には人気がありました。シーフードレストランだと「カニのカレー炒め」が代表。これはバーン・チェリーにもあって、ボリューム満点なので数人のグループだったら特にお勧めです。カニをエビに変えることもできます。
2009年06月08日 Posted by namfon at 20:18 │Comments(0) │タイ料理の話
フレッシュなジュース屋がどこにでも
タイ人は運転席から出て行くこともまずしませんから、窓をあけて「2本ちょうだい」と大声で注文。ところが何度言っても、聞こえないようで3本渡そうとします。ま、いいかで受け取りました。たったの10バーツですからね。氷の中に入れて冷やしてあるので自然の味そのままでとっても美味しい。砂糖キビジュースは甘いのですが、本州ではまず生の搾り立てを飲むなんてことはできないので、タイに行くと1度は飲みます。暑いなあ、と思いながらバスを待っているバス停の脇にもよくあって便利。ただ今回の旅で感じた変化は販売員の高齢化です。少子高齢化はタイでも急速に進んでいるのは感じてましたが、こんなところにも。日本でも自動販売機を減らして、人的対面販売を普及させたら失業対策の一助になると思うのですが、保健衛生上の規制が厳しいからトラックの移動販売がいいところですね。
2009年06月07日 Posted by namfon at 11:21 │Comments(0) │タイの食べ物
タイ風にするためのスープストック
家でタイ料理を作る場合、タイ風のスープを作っておくといいわけですが、わざわざ作らなくても例えば鍋物やしゃぶしゃぶなどを夕食にしたら、そのスープにコリアンダーの根っこ、ニンニク、タマネギを入れるとタイ風になりますね。この間、たまたま固くなったセリの茎を捨てるのももったいないくてスープに入れてみたら、なんとなくタイの味っぽくなりました。もっとも日本のセリと同じものをタイで見たことはないですが。他にも香りの強い野菜をスープに入れて工夫するのも面白いかも、と思った次第です。このスープにトムヤムペースト、グリーンカレーペースト、レッドカレーペーストを入れたらすぐにタイ料理の出来上がり!お試し下さい。写真は本文に関係なく、ビエンチャンで食べたラーメン。スープが別になってました。ライムがついてくるのは珍しかったです。
2009年06月01日 Posted by namfon at 11:00 │Comments(0) │自分で作るタイ料理
グリーンカレーとロティのセット
今回のタイの旅で大変印象的だったのはご飯です。日本に入ってくるタイ米は香り米、あるいはジャスミンライスと呼ばれる最高級ブランドで、タイ米の中では比較的粘り気があります。チェリーでももちろんこれを使用していて、それに慣れてしまったせいか、タイで食べたお米が極端にパサパサで美味しくないと感じてしまい、タイ人の友人に話したら「だってタイ人はパサパサの方が好きだから」と言われました。それはよく言われることですが、ここまで極端だったかなと記憶をたどってみるものの、もう思い出せません。タイでは小麦粉の主食は一般的ではなかったですが、変化していくんだろうなとタイ料理店でのロティを見て感じました。
2009年05月30日 Posted by namfon at 08:58 │Comments(0) │タイ料理の話
初めて食べたフルーツのソムタム
「ソムタム・ポラマーイはどう?」と聞かれて日本からの2人は「何それ?」。名前からフルーツのソムタムであることは分りますが、通常ソムタムといえば青パパイヤで作るものを呼ぶのではなかったか。あるいは人参のソムタムは昔からありましたが。やはり浦島太郎状態。何年か前にバンコクから遊びに来た友達に「リンゴのソムタムが流行っている」と言われたことがありましたが、同類ですね。パパイヤ以外では、ザボン、グアバなどが入っています。フルーツなのでどうしても甘めになってしまって物足りない感じではありましたが、これを見てリンゴのソムタムのイメージは沸きました。シーズンになったら試作してみたいものです。
2009年05月29日 Posted by namfon at 20:27 │Comments(1) │タイ料理の話
庭のミントを料理するなら“ラープ”
肉をたたいて細かくします。この方がひき肉を使うよりずっと美味。それをフライパンで炒って(油は使わない)火を通します。ここにナムプラーとレモン汁と一味唐辛子と、炒って砕いた米を入れて好みの味に整える時にミントをたっぷり入れてみて下さい。本場のは唐辛子和えと呼びたい辛さですが、お好みでいかようにも。鶏肉ならレバーや砂肝も一緒に刻んで入れると、コクが出てもっと美味。以上は一番簡易な方法です。バーン・チェリーでは香りの強いタイの小型タマネギやマクルートの葉なども入れるのでさらに香りが豊かな人気メニューです。東北地方の料理は特に得意なチェリーです。ミントではなくて細ネギでもいいですし、パクチーを入れても。和風ラープとしては、刺身用の魚で作るラープもいけます。これ、在日タイ人の間で流行していました。
2009年05月20日 Posted by namfon at 23:01 │Comments(0) │自分で作るタイ料理
和食風盛り付けがバンコクの最先端?
お値段も、バンコクの労働者の1日の最低賃金と同じくらい、ということは日本だと数千円に匹敵するわけですね。これでビール1本加えたら、このデパート建設にたずさわった労働者の1日の報酬を超えるんじゃないでしょうか。味の方はかなりマイルドでした。タイでだったら、甘くするな、酸っぱくして、辛くして、等々、いつもだと注文つけ放題なのに、店の気取った雰囲気に圧倒されて忘れて何の注文もつけずじまい。「美味しかったですか」と店員さんに聞かれた時も「ちょっと甘すぎね~」と答えておきました。こういうセットを見るとライフスタイルや意識の変化を感じます。1人で食事をする人が増えたのだろうか、取り分けスタイルが不潔に感じる人が増えたんだろうか等と。そして大きいのは日本料理の影響でしょう。バンコクは日本食レストランだらけ!合理的な盛り付けをまねても不思議はないです。まだこれが主流になっているわけでもなさそうなので、一応知識としては踏まえた上で、やっぱり「ひとりでも楽しんでいただけますが、やはりタイ料理の場合は、3人くらいだといろいろ召し上がれて安上がりですよ」とお伝えすることにしましょう。
2009年05月19日 Posted by namfon at 11:06 │Comments(0) │タイのこと
夏のメニューにスイカジュースを加えられたら
ましてやこんな混雑時。そうは言ってもね、と思って飲んだら注文通りになっていて、疑った自分達を反省したわけですが、日本ではスイカジュースはあまり見かけないように感じます。夏の旬の時期に地産地消のお店などでは提供してくれているのでしょうか。タイですと、生のスイカジュースは普通。そういえば昔、その場で搾ってくれるみかんジュースを「砂糖入れないで」と屋台で頼んだら、ひどくしょっぱいのがきてびっくりしたことがあります。ジュースもデザートも甘いと同時に塩もかなり入れるので、砂糖に注文つけたら塩にもつけないといけないことを忘れていたのでした。この日のスイカジュースはしょっぱいこともなく美味しかったです。ただ一緒に写真に納まっているシーフードのスキの方はちょっと…、バーン・チェリーの方が美味しいなと感じました。夏のメニューにスイカジュースを加えることができたら一層タイっぽいのですが。
2009年05月18日 Posted by namfon at 09:56 │Comments(0) │タイの食べ物
タイの屋台料理って何でしょう
タイの市場や露店には、写真のように作りおきしたおかずを売る店が多いのですが、それよりも注文に応じてその場で作った方が熱々で美味しい、という趣旨だったのです。趣旨通りに、紹介されている料理はサッと作れるお馴染みの料理ばかり。もちろん購入してきました。そこで屋台料理に戻りますが、屋台でも、あらかじめおかずを用意して、客が選ぶのをその場で出したりテイクアウトできるスタイルも、注文に応じてサササと作るスタイルもあります。前者は「カーオ・ゲーン」といいます。ぶっかけご飯のことですね。チェリーの場合は後者ですが、実はランチタイムをカーオ・ゲーンスタイルでやりたいなと考えたこともあるのです。これぞ屋台というイメージで。しかし、これは人の多い所でないと難しいですね。
2009年05月11日 Posted by namfon at 09:33 │Comments(0) │タイ料理の話
バンコクの超高級デパ地下のフードコート
2009年05月10日 Posted by namfon at 21:08 │Comments(0) │タイ料理の話
お坊さんに差し上げるもの

この時の弔いの儀式は衝撃的でした。生前、彼が日本人の奥さまに「死んだら花火になって天に行くんだ」と言っていたそうですが、本当にそのままだったからです。法要などいくつかの儀式を経て、最後に骨を叩いて砕き、それを火薬と混ぜてお坊さんが導火線に点火。パンパンパンという爆音と共にお骨は煙になって空に散りました。「花火になる」なんて冗談としか思っていなかった奥さまもこのシーンを見て生前の言葉に納得のようでした。あれからもうじき2年です。タイの家族は日本語ができず、日本の奥さまもお子さんもタイ語はできない。たった1人の孫の声を聞きたくて電話しても話すことができないご両親。お元気でいらっしゃるといいのですが。
2008年11月02日 Posted by namfon at 22:32 │Comments(0) │タイのこと
タイのアルコール飲料

今回はチェリーのお酒の紹介です。左から、発売からまだ1、2年の、多分輸出向けかと思われるタイの米の焼酎。業者からお試しが送られてきて味見をしたらいっぺんで気に入り即導入決定。キリッとした味わいでクセがなくてなかなかいけます。次がタイワイン。去年はこのワイナリーを訪問する手はずを整えてタイに行ったのに日程調整ができなくなって断念。来年は見学のご報告をしてみたいものです。品種はシラー。こちらも割合とあっさりで、スパイシーなタイ料理と合います。そしてお馴染みのビール2種類はシンハとチャーン。以前はシンハがタイビールの代名詞みたいに市場を席捲していましたが、後発のチャーンもがんばっているみたいです。チェリーでは五分五分くらいで人気を分け合っています。タイ人でタイビールを注文する人はいなくてもっぱら日本のビールなのが面白いです。あー、メコンウイスキーを入れるのを忘れてました。お店でどうぞ。
2008年10月25日 Posted by namfon at 22:03 │Comments(3) │バーン・チェリー
賄い料理にしておくにはもったいない

かけ汁の種類はいろいろでグリーンカレーをかけてもいいんですが、私は魚をつぶしてกระชาย(グラチャーイ)というショウガみたいな香辛料をたっぷり入れたスパイシーなのが一番好きです。タイ人が集まるパーティーでもたいていカノム・ジンは用意されます。なぜかというと、日本でいう細く長く生きると同じ発想で、おめでたい時の料理だからです。麺を日本のソーメンで代用しても全然問題ないですから作りやすいんですね。多めに作って友達に分けてもいいので、それぞれ特徴あるカノム・ジンをおすそ分けしていただくことはよくあります。チェリーでもグループで予約のある時などお作りしていますよ。生のモヤシとバジルとキャベツをたくさん載せてお召し上がり下さい。
2008年09月26日 Posted by namfon at 22:10 │Comments(9) │バーン・チェリー
政治はいずこも不透明

軍がデモの人々に発砲して死傷者が出た1992年の事件の時は、ちょうどテレビを修理中で状況が分からず、修理店にテレビを取りに行く時にいつもの混雑がなくて不気味でした。急いでテレビをつけましたが報道統制されてました。それで様子を見に行きたいと言って周囲の大反対にあいました。ちょうど日本への一時帰国のチケットを買ってあったのですが、そんな時に飛行機に乗るのは気が進まずキャンセルしようと問い合せたらキャンセル料が高額なんですね。それでもう開き直って乗ったらガラガラで快適快適。横になって寝ちゃいました。機内で観光客が「観光どころじゃなかった」と文句を言っていました。ただ大きな流血の騒ぎはあれ以降ありません。とはいえ、今回も観光は大打撃を受けているそうです。観光立国であることを思うと、行ってあげて下さいと言いたい気もしますが、そこまで言い切れないしで、ご判断はお任せってことにしときましょう。
2008年09月07日 Posted by namfon at 23:03 │Comments(2) │タイのこと
代用するもの、しないもの

一方、代用できずに輸入品に頼っているものが何かというとหอมแดง(ホーム・デーン)というニンニクよりも小型の玉ねぎ。「ホーム」の意味は良い香りで「デーン」は赤ですから直訳すると「赤い香り」となります。名は体を表していて、これを日本の玉ねぎで代用すると料理が別物になってしまうんですね。でもこっちもとっても高コスト。普通の玉ねぎを使っているお店も多く、その気持ちは分かります。この間、野菜作りを趣味にしている方がいらして、この玉ねぎに興味をもって「ちょっと分けて」ということで2粒お持ちになりました。成功を祈っているところです。なお、赤い香りが活躍する料理の代表はลาบ(ラープ)という東北地方の郷土料理です。肉をたたいて細かくして炒ってから多彩な香辛料で和えるものでおつまみにぴったりです。
2008年08月27日 Posted by namfon at 09:42 │Comments(5) │食材の話題
1人用はぶっかけご飯

タイ料理は新鮮な材料で作ってすぐ食べるのが基本で、もちろん保存食もありますが、日本料理ほどではありません。和定食だったら漬物とか煮物は用意しておけるから、工夫次第で手間は合理化できると思いますが、タイ料理で定食にしようと思ったら…難しそうです。私がバンコク在住中に、日本人がタイ料理で日本の定食風ランチタイム定食を試みたことがありました。へえ、と思って行ったこともありますが、じきに閉店してしまいましたね。じゃあ、1人だとどうするか。多いのは写真のようなぶっかけご飯です。いつも1人旅の私はこういう食事ばかりですが、野菜も肉も海鮮も自由に選べるから飽きることはありません。これがクセになって、チェリーでも炒め物の残り汁をご飯にかけて食べている方、たまにいらっしゃいます。
2008年08月21日 Posted by namfon at 12:48 │Comments(0) │タイの食べ物
唐辛子10本入りのバジル炒め

つい先日のこと。「辛い料理で肉じゃないものを」と相談された方がいらっしゃいましたので、シーフードのยำ(ヤム)=酸味と辛味の強めの和え物をお勧めしました。満足気なご様子はなく、辛さが足りないよう。「もっと辛いのを」と言われたので、エビのバジル炒めをお勧めしてコックさんには「さっきのヤムは辛くないそうだから、遠慮しないでうんと辛くて大丈夫」と通しました。店内に唐辛子の匂いが漏れて咳き込む人も。見るからに辛そうなのができました。コックさんが「これを食べるのは日本人?」とびっくりしています。聞くと唐辛子を10本入れたそう。様子をうかがっていたら冷静に召し上がってらっしゃいました。タイの南部に行った時に唐辛子、それもタカノツメの中にちょっと肉があるようなのを出されて唇も胃も震えたことがありましたが、あれを再現したくなりました。タイ料理店としては、そういう方ですと、さらに作りがいがあるというもの。辛さのレベルについては、できれば唐辛子の本数でご注文いただけるといいんですが、でも唐辛子の種類によってレベルが違うので、それも難しいですね。そこまでお客様に求めるようなことはありませんのでご心配なく。
2008年08月20日 Posted by namfon at 22:26 │Comments(0) │バーン・チェリー
カボチャ入りタピオカのデザート

写真はご予約いただてチェリーで作ったもので、季節の野菜カボチャを入れてみました。タピオカだけでもいいし、フルーツを入れてもいいですよ。春にはマンゴーを入れましたがほど良い酸味でなかなかでした。これ、作り方は簡単です。タピオカを透明になるまでゆでてから水洗いしてくっつかないようにします。チェリーのスタッフはタイ人なのでココナツが生でないのは大きな不満ですが、日本ではしょうがないから缶詰を利用。鍋にあけて煮て砂糖と塩で味付けしてタピオカにかけるだけ。温かいのもいいし冷やしてもいいです。小豆を入れても合いますね。
2008年08月13日 Posted by namfon at 20:45 │Comments(1) │自分で作るタイ料理
タイにおける市場の位置

地方都市でバスのターミナルがあったりタイスタイルのタクシーが待機しているのが市場。食料品から衣料品から雑貨から食堂から宝石店まで多種多彩なモノが集っていて、さらにバスもタクシーもあるのですから、ここさえ押さえておけば困ることはありません。よって、飛行機や電車で到着してホテルに直行してしまった場合にも、私はまずはその町のタラートに行ってみます。品揃えから町の特徴を想像できますし、美味しそうな屋台も並んでいますし不足の衣料を揃えることもできますし、お土産も買えますから。バンコクのような都市ではたくさんのタラートがあってどこを基点にするか難しいですが、小さな町だと中心になる一ヶ所に集中しています。ついでに株式市場はตลาดหุ้น(タラート・フン)。フンは株なので、市場+株。そのまんまです。